流氷•諏訪湖•夕陽•野鳥•神秘を崇める人々
諏訪湖に流氷が打ち上げられました。 寒いを通り越して痛いと感じる寒風の吹き上げる湖、流れる雲に夕陽が揺れて、結氷した諏訪湖に人知を超えた輝きを放ちます。
今、この一瞬を心に焼き付けてるおきたい。と衝動に駆られ、カメラに収めました。
昨年の初冬から例年にない寒気に見舞われました。加えて原油の高騰、物価上昇、感染病の再来。と、ゴールの見えない迷路に入り込んだ時のような焦燥感と、やるせなさで、寒さがことのほか見に沁みてきました。
でも、この光景を目にしたら、「明けない夜はない」が決して気休めなんかじゃない!と確信します。一見鋭く険しい流氷は、近づいてみると限りなく透明なブルー。空には哀愁を帯びた情熱の赤。野鳥が集い、人々が魅せられる。天が我々を励ましてくださっている証だと感じます。
10代で戦地に赴き帰らぬ人となった伯父の軍事郵便のハガキ。鉛筆でビッシリと小さな文字で書かれた「満州は寒いです。諏訪湖は氷が張りましたか。皆スケートをしているでしょう」と言う一節を思い出しました。異国に居て、伯父さんが懐かしんだ諏訪湖の風景は、このような色彩だったのだろうか?と。
人は強くて弱いです。心が折れそうな時、大自然の神秘に触れてみてはいかがでしょうか。写真には収められませんでしたが、サイクリストやランナー、そしてウォーキングされる方々が沢山いらっしゃいました。土着信仰が今も息づく町・諏訪地域は至る所に神様がいらっしゃいます。是非諏訪にお立ち寄り下さい。
一日も早く平穏な日常が取り戻せるように。日々心よりお祈り申し上げます。