ホイールを外してタイヤを開けてみる
「やはりか・・・」
空気を入れても全く溜まらない
そんな事例のときに疑われることの一つ
チューブの首折れだ
しかも今回は完全に首が飛んでいる
「なんてひどいことを・・・」
そう呟いたとき誰かが叫ぶ
「いったい誰がこんなことを!
いたずらじゃ済まされないわよ!」
そう、こうなってしまってはこのチューブは再起不能
チューブ交換が必要だ
チューブは首が折れたら生き返らないのだ
こういったパンクの主原因は空気が少ないまま乗り続ける事
つまり自転車のオーナーに責任があることも多いのだが
もうひとつ原因がある
バルブナットだ
意外な犯人だが実はこちらもオーナーが片棒を担いでいる事が多い
そういう意味ではこの手のパンクについてオーナー様に話をするのは
つらい面もある
ナットはものすごく強く締めておく必要はない
チューブは内側からしっかりと空気の力で抑えられているからだ
しかし時に人は不安な気持ちに打ち勝てずナットを締めてしまう
ナットは常にバルブの首をギュウギュウと絞め付け続ける
空気を入れるたびにナットを締める
さらにバルブは首を絞められる
また締める
絞められる
そしてついに耐えきれずに
ポキッと折れてしまう
そう誰も悪気があってのことではない
良かれと思ってしたことが最後の一手になってしまうこともある
痛ましいパンクを少しでも減らすためにバルブナットの締めすぎには
みなさんも気をつけてほしい